乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

早期乳がんの治療 その2

2008年09月03日
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まだまだ暑い日々が続きますね。皆様、体調はいかがでしょうか。
それでは、早期乳癌(しこりの大きさが2cm以下でリンパ節転移のないもの)の手術方法について、また学んでいきましょう。

「現行では基本的に乳房温存術が早期乳癌の標準治療とも言える。しかしながら、すべての早期乳がんで乳房温存術が完遂されるというものではない。
マンモグラフィーで乳房内に広範囲に微細な石灰化が認められたり、2つ以上のがんのしこりが同側乳房の離れた場所にある場合などは乳房温存術適応外となる。
従って、上述のような適応を遵守するため、日本における乳がん治療を代表する施設においても温存術の平均施行率は60-80%程度で頭打ちとなっている。」
 「早期乳がんの治療の変遷と治療最前線」   首藤 昭彦先生
予防医学 第49号(2007.12)より引用

乳癌は2cm以下で転移が無ければ、10年生存率90%です。早期発見が大切です。少しでも気になることがございましたら、こわがらずにおいでください。
私たちは、患者様おひとりおひとりの病状を見極めて、最適な治療を行っております。
今月の終わりに大阪で日本乳癌学会が開催されます。またどんな情報が発表されるのでしょうか。有意義な内容がありましたら、すぐにおしらせいたしますね。
今週は病院とパシフィコ横浜を行ったり来たりしています。パシフィコでは日本内視鏡外科学会と世界内視鏡外科学会が同時開催されております。
外国の先生たちがたくさんいらっしゃっているので、”The World of GOLDEN EGGS の NORI NORI ENGLISH“で身につけた英語を試してみる良い機会です。
金曜日に英語で討論があるので、貝の様に口を閉ざすか、NORI NORIで英語をしゃべるか、どうなるでしょうか。楽しみです o(^ー^)o