乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

マンモグラフィーのカテゴリー3 その4 ―石灰化についてー

2008年09月16日
5,230 ビューPV

いよいよ、聖マリアンナ医科大学 乳腺外科の先生方を囲んでの9月12日の勉強会の御報告の最終回です。
今日は石灰化についてです。
マンモグラフィーで“カテゴリー3ですよ”と言われた方に見られる石灰化は、もし悪性のものだとしてもlow grade malignancy、すなわち悪性度が低く、短期間で進行・転移する可能性は低いということを、まずお伝えしておきます。
しかし、まずはカテゴリー3の石灰化、といわれたら私たち乳腺外来担当医は、以下のように対応します。
すなわち、まずは乳腺エコーにより精密検査を行います。そして、
<1>石灰化を伴うしこり(腫瘤)を認めた場合、針生検により確定診断をつけます。
<2>石灰化を伴うしこりを認めない場合には、石灰化の分布と形状で再検討します。
・集ぞく微小円形・・・3-4ヶ月後マンモグラフィー再検査
・集ぞく淡く不明瞭・・3-4ヶ月後マンモグラフィー再検査であるが、針生検も考慮
・多形性不均一あるいは区域性微小円形・・マンモトーム
ごめんなさい。
本日はちょっと専門的すぎて難しいかもしれません。
でも、このように石灰化にも非常に細かい分類があって、でもカテゴリー3の石灰化は良性のことがほとんどですので、あまり深く心配しすぎないようにしてください。
今日は、そのことがお伝えできればそれで十分です。
昨日は映画館で“ポニョ”を観てきました。
不眠不休明けでしかも緊急手術終了後の夕方でしたので、映画の前半の記憶は全くないのですが、後半は非常に集中して観ました。とっても夢があって、どちらかというとディズニー映画に近いストーリーとなっており、私は大好きです。
終了後はしばらく、あの歌が耳の中でこだましつづけていましたけど・・・
(^ー^* )


reportbanner.png