乳房温存術後の放射線治療を早く終わらせる方法について昨日に引き続きお伝えします。
横浜乳がんシンポジウムにおける、獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、御講演内容からです。
「短期全乳房照射とは、
乳房温存術後の全乳房照射において1回照射線量を2Gy(グレイ)以上に増加させることによって照射回数を減じ治療期間を短縮させる照射方法です。
実際には、
分割線量 2Gy → 2.3~2.7Gy
分割回数 25回→15~20回
総線量 50Gy→40~45Gy
治療期間 35日→19~22日
となります。
この結果、カナダ・イギリスにおける報告では、平均局所再発率はおよそ3~6%と良好な成績となっています。」
明日はこの短期乳房全照射の良いところと心配なところについてお伝えします。
昨日は緊急手術で夜遅くなりましたが、今日も約束通り元気100倍で外来終了しました。
外来では、これから抗がん剤治療を受ける方に対して、その必要性と起こりうる副作用について何回にもわたってご説明し、ご理解いただき、実際に受けてみて「こんなはずじゃなかった」ということがないように心がけています。
私たちがしっかりお伝えしたつもりでも、実際には正確に伝わっていないこともありますので、医師は何回も何回も繰り返しお話をさせていただくことが重要であるといつも考えています。
そして患者様方も納得していない治療は、納得できるまでしっかりとご説明をお受けになってください。
不安なのは皆様一緒です。
急いで治療を受けて後悔するよりも、しっかり納得した治療を受けることがとっても大事です。
今日は外科チームのメンバーが救急当直をがんばっておりますので、私は安心して病院を離れたいと思います。
でも手術になると呼ばれちゃうんですよ。
でもそれで患者様が救えると思うと、幸せを感じるんですけどね。
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