神奈川乳癌治療研究会では、患者、医師、看護師、薬剤師などが一緒になって、より良い乳癌診療について考える「公開かながわ乳がん市民フォーラム」を開催しています。
今年も8月9日に“第7回かながわ乳がん市民フォーラム”をパシフィコ横浜で開催いたします。
今年のテーマは「乳がん治療を乗り切るコツ ~あなたの知恵、わたしの工夫~」です。
現在、みなさまからの事前アンケートをお願いしています。
当日は、パネリスト以外にも私も含めて神奈川乳癌治療研究会のメンバーが参加いたします。
乳腺の心配事を抱えているけれど、まだ病院に行けないでいるかた、乳癌の治療をお受けになっているかた、術後の定期検査をされているかたなど、是非積極的に御参加くださいませ。
当日皆様にお会いできることを楽しみにしています。
中外製薬が発行しているオンコロジーエポックという小冊子があります。
この2008 spring 号が手元に届きました。
倉敷中央病院血液治療センター造血細胞移植クリニカルコーディネーターの遠藤智子さんの手記がとても心に残りました。
手記の中で、46歳男性の白血病との闘いについて述べられています。この男性は無事に骨髄移植を受けられましたが、合併症を併発し残念ながら亡くなられました。
この闘病中に、小学生の息子さんが書かれた作文が手記の中でのっていましたのでご紹介します。
「 ぼくの父さん
ぼくの父さんは、読書好きで、釣りバカです。秋になると毎週ぼくを無理矢理連れて海にでかけていました。
でも、父さんは今年三月下旬に、白血病で入院してしまい、大好きな釣りに行く事もできません。
体の不調を訴えたのは、引っ越しが終わった次の日です。
中略
父さんが早く元気になって、退院できるよう願っています。それから、骨髄を提供してくれたドナーの方に感謝したいです。
父さんは、無事に骨髄移植が終わり、小さなクリーンルームの中で治療を続けています。まだ、長い間病院で入院しなければなりません。がんばってください。
ぼくは、みんなと一緒に父さんの帰りを待っています。」
この手記を読んで、家族のとてもあたたかい愛情を感じ、同時に涙があふれてしまいました。治療の甲斐なく、残念な結果になってしまいましたが、きっとお父様はしあわせ一杯だったと思います。
まもなく0時です。
それではまたあした。