乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

癌の発生要因 その3

2008年05月27日
228PV

昨日からお酒のおはなしです。
「特定の遺伝子型を持つ人が、がんリスクのある要因に曝露するとさらにリスクが高まることを遺伝子環境相互作用といいます。
ひとはお酒を分解する酵素を持っています。
ただし、このアルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)の遺伝子型により食道癌発生への影響があります。
まず、遺伝子型によってお酒の強さが決まります。
GluGlu型のひとは普通に飲酒ができます。
GluLys型のひとはお酒が弱いです。
LysLys型のひとは全く飲めません。
同量の飲酒でも、GluLys型の人はGluGlu型のひとに比べて、血液中で20倍、唾液中で2-3倍アセトアルデヒドの濃度が高まると報告されています。」
     
アセトアルデヒドには発ガン性があるので、お酒の弱い方の飲酒は気をつけましょう、という結果になります。
わたしもお酒は強い方ではないので、この報告を見たときにちょっと、けっこう寂しい気分になりました。
お酒、たばこにこだわらず、楽しいことはたくさんありますよ、と私は昨日このブログで言いました。
すいません。
私が間違っていました悲しい
やっぱり、少しはお酒があったほうが楽しそうです。
わたしも、普段はほとんどお酒は飲みませんが、「絶対飲んじゃだめ、癌になるよ」と言われると余計、お酒を飲みたくなってしまうような気がします。
人間、ほどほどがよろしいのでしょう。
ところで、おとぼけしていましたが日曜日に秘密の試験が終わりました。合格発表の日に名前があったら、発表しますが、なかったらブログを閉鎖します。・・・うそです。ますます落ちたのがばれてしまうので、このまま平然とブログを継続します。
試験が終わって、今はのびのびと本を読み始めました。しばらく、東野圭吾さんが続きますが、今度は”さまよう刃 “です。
冒頭から非常につらい描写が続き、何度も本を閉じて、「もう読むのをやめよう。」と思うほど、重くて、できるだけ考えたくないテーマのお話です。
でもきっと、このつらさを乗り越えて考えないといけないテーマでもあろうと思います。今から電車の中でまた、続きを読みます。
朝は、本の世界に入りすぎて、うっかり乗り越ししそうになりました。帰りは終点まで行ってしまうかもしれません月
今週は、聖マリアンナ医科大学の先生方と一緒に、乳腺の勉強会をします。充実した内容になること間違いなしなので、そこで得られた情報はすぐに皆様にお伝えしたいと思います。
また、今年の8月9日に“第7回かながわ乳がん市民フォーラム”をパシフィコ横浜で開催いたします。こちらにもどんどん御参加いただき、乳癌についてみんなで一緒に考えてまいりましょう。
もし、胸のしこりがご心配なときには、わたしがあなたのお力になります。是非とも、私の外来を受診していただき、心配事を解決いたしましょう。
いつもみなさまの笑顔のためにがんばっていきたいと思いますニコニコ