乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

乳腺勉強会のご報告 2008.5月

2008年05月30日
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昨日は、大成功でした。
聖マリアンナ医科大学の先生方との、合同乳腺勉強会のことです。聖マリアンナ医科大学の先生方4名様にご来場いただき、当院スタッフ30人とともに一緒に熱い議論を交わしました。
まず、当院で乳癌の手術をした患者様についての私の報告から開始しました。
一人目の方は、ご自分でしこりに気づいて来院された方です。触診、マンモグラフィー、乳腺エコーで、乳癌を強く疑い、乳腺エコー下針生検(コアニードルバイオプシー)を行いました。
針生検の結果は、浸潤性乳癌でした。乳頭に向かって癌の浸潤がみられたために、乳房温存手術は断念し、乳房切除術を選択しました。
手術の際には、センチネルリンパ節生検をおこない、リンパ節転移陽性でしたので、腋窩リンパ節郭清も行いました。
閉経後乳癌で、組織型は乳頭腺管癌、ホルモンレセプター陰性でHer2(3+)でしたので、AC療法およびそれに引き続きハーセプチン、タキソール療法を予定している、そういう方のお話でした。
この方の、診断に至るまでの検査所見をみんなで振り返り、また顕微鏡検査でどのような画像がみられるか、どうしてこういう確定診断が得られるのか、を学びました。
みんな、少しでも診断能力や検査技術を高めるのに一生懸命であることがひしひしと伝わってきました。
あしたは続きをお話します。
今日は寒かったけれど、暑いラッシュアワーを乗り切るために、半袖で出てきました。今になって、ぴゅーぴゅー風が吹いて、ますます寒くなっています強風
みなさんはくれぐれもこんな日に、半袖で出歩かないようにしてくださいね。
でもわたしは大好きな黒の半袖を着ているので、心は満たされて温かいですけどねおてんき