乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

乳房切除術における乳頭・乳輪温存について

2008年06月09日
250PV

「乳頭温存乳房切除術についてはCenseらの文献レビューでも、乳房切除術例において高率に乳頭への進展があることから、その適応はきわめて限定される。
最近では、乳頭から2cm以上離れた腫瘍で、乳頭直下の迅速病理検査で陰性であるなど一定の制約下では安全に行い得るとされる報告もある。
しかし、一般に乳頭温存乳房切除術の安全性に関するコンセンサス(合意、意見の一致)はない。」
                         乳癌診療ガイドラインより
乳房と同様、女性にとって乳頭も非常に大切な体の一部であることは十分に分かっておりますが、乳頭を温存(のこす)することによって癌が残ってしまう可能性が高くなると予想される場合には、この乳頭温存手術は行わない方がよいと考えます。
さて、昨日はすっかり秋葉原の事件の影響で、川崎幸病院救急外来の様子がほとんど放映されませんでした悲しい
先ほどフジテレビのディレクターのヒトシ様が、わざわざお電話をくださいました。撮影の時にずっと、私とともに徹夜をしてくださったかたです。
「実際にはもっと先生の放映時間が長かった予定でしたが、秋葉原の事件の放映が決定してからあわてて、もっともっと短く編集し直さないといけなくなりました。ただ、先生の救急に対するお考えだけは必ず伝えなくてはという気持ちで編集をしました。」
こんな御丁寧なお電話をいただきました。
実際の放送の中で私のお話の時間は大変短かったのですが、自分のなかではこのディレクター様のお電話のおかげさまでとても元気な気持ちになりました楽しい
きっと、最も残念にそして悔しく思っていらっしゃるのは、このディレクター様とカメラマン様であるに違いないと思っています。どうもありがとうございました。お疲れ様でした。
これからも救急医療だけでなく、あらゆる癌の治療に関しても精力的に取り組み、より多くの方が幸せになれるような活動をしていきたいと思っています。
それでは、また今から緊急手術に向かいますのでこれにて更新を終了いたしますジョギング
今後とも皆様よろしくお願い申し上げますニコニコ