ホルモン剤は何年飲まなければならないのでしょうか。
「タモキシフェンはこの20数年間、乳がん術後のホルモン療法のスタンダードでした。
タモキシフェンの投与期間2年と5年の比較試験が行われ、5年投与が再発率、生存率ともに有意に良好であったため、タモキシフェンの投与期間は5年となっています。
多くの試験結果から術後5年間の服用によって、乳がんの再発リスクが47%、死亡リスクが26%低下するとの報告があるだけでなく、ほぼすべての試験で乳がんの再発を抑えていることが証明されています。
現在のところ至適投与期間(最も良い投与期間)は5年とされています。
アロマターゼ阻害剤の投与期間を比べた試験はありませんが、そのほとんどを5年としているのも、このタモキシフェンに準じているためです。
実際のところ、タモキシフェンを5年間飲んだ患者さんに、アロマターゼ阻害剤をお勧めすると「5年無事に生きられたからもう大丈夫」とお断りになるかたが少なくありません。
しかし乳がんの再発の10数%は5年を過ぎてから起こります。
しかもホルモン受容体陽性の患者さんは、再発が遅い傾向にあります。
アロマターゼ阻害剤を飲み続けることで、再発が防げる可能性が高いことは、心にとめておいていただきたいと思います。」
河野 範男先生 東京医科大学病院乳腺科教授
別冊がんサポート 2008年3月号
色々な臨床試験を通して、何年が最も良いのだという結論が、試験結果が出るたびに、議論され修正され、私たちをそして患者様を混乱させる場合があります。
今できることは、自分たちの信じる道を歩いていくということです。
あとで、後悔しないこと。
そのためには主治医とよく相談し、深く考え、常にこれがベストであると納得できる治療を受けることが大切であると思います。
お話は変わりまして、“インディージョーンズ クリスタルスカルの王国” 観ちゃいましたよ!
まだの方、すいません。お先にです。
とっても楽しい123分でした。
そんなうまくいくわけないようなことが、次々とうまくいってしまう、とっても夢のある映画でした
途中でおなかを抱えて、肩をひくひくさせながら笑ってしまうようなことが何回もありました。
アメリカンジョークと日本の笑いが近づいているのかな、と感じました。
それとも、私がアメリカンになってきているのでしょうか
最後は、さすがルーカスとスピルバーグという展開で、感動のため息がでてしまいました。
とにかく一瞬たりとも期待を裏切らない映画でした。
映画は、人の気持ちをなごませ、しあわせな気持ちにさせ、またがんばろうという前向きな気持ちを生み出してくれる、とってもすばらしいエンターテインメントであると思います。
私も、たくさんの患者さんの笑顔が見たい。その一心で日々診療にあたっています。
そのための心を、本や音楽や映画などで育てています。
また明日も、みなさまの幸せな笑顔のためにがんばりますからね