今日は日本緩和医療学会の教育セミナーを受講してきました。
朝の10時から夕方の6時まで、癌の緩和医療に関するお話をしっかりと聞いてまいりました。800人の会場の一番前に座らせていただいて、一瞬も目を閉じることなく知識を吸収してきました。
様々な分野の第一人者の先生方の、明日の診療につながる内容の講義でした。
今日は、その中で学校法人後藤学園附属リンパ浮腫研究所 所長でいらっしゃる、佐藤 佳代子先生のご講義について少しお伝えします。
内容は以下のとおりです。
「乳癌の術後の患者様が悩まされていることとして、リンパ浮腫がありますが、これを早期に発見し予防することがとても大事です。
リンパ浮腫は、複合的理学療法といって
“医師との連携(医師の理解)”
“治療”
“セルフケアの指導”
“自己管理の継続的なサポート”
の4点が大切です。
治療には
・スキンケア
・医療徒手リンパドレナージ療法
・圧迫療法
・圧迫下での運動療法
の4つの基本があります。
リンパ浮腫は、早期に適切に対応することによって重症化を防ぐことができ、またある程度まで改善させることができるので、あきらめないでください。」
と心強いお話が聞けました。
佐藤先生は本当に女性のことを親身になって考えてくれる優しい先生だな、という印象を受けました。
私たちも乳がん術後の患者様にリンパ浮腫予防のマッサージをリハビリとして行っておりますが、マッサージをご自宅に戻られてからも続けることの重要性を改めて感じました。
今日は最前列でお話を聞いていたわけですが、昼休みにふと振り返ると、なつかしいお顔にお会いしました。
大学時代の看護師さんでした。
みんな、緩和ケアの重要性に注目して一生懸命勉強しているのだな、と感激しました。
「がんと立ち向かおう、患者さんたちを支えていこう」という気持ちを持って皆さんを守っていく決意をしているメンバーが増えてきています。
これからも、がん治療と緩和ケアの輪も広げていきたいなと思っています。