乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

乳がん手術の決断方法

2015年09月20日
326 ビューPV

Xさまからの、

ご相談をご紹介します。

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ブログ、

いつも拝見しています。

よろしくお願い致します。

乳首から血液が出て

精密検査で

非浸潤がんと言われました。

手術方法が

いくつかあり

迷っています。

しこりだけを

取る方法。

乳首を含めて

取る方法。

再発はしたく

ありませんが

変形もいやです。

何か

アドバイスを

お願いいたします。

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高橋です。

Xさま。

ご相談を

ありがとうございます。

悩んで当然ですよね。

選択肢が

たくさんありますものね。

非浸潤がんの場合には、

しこりは小さくても、

乳管内をがん細胞が

広範囲に

流れている場合が

ございます。

そこで、

いくつかの方法で

がんを取り切る戦略が

必要になります。

1,乳房円状切除

 しこりを中心に

 円状に乳腺を切除する。

2.乳房扇状切除

 しこりを中心とした円

 および乳頭に向けての乳管を

 一緒に切除してくる。

3.皮下乳腺全摘術

 乳頭を残して、

 すべての乳腺および乳管を

 切除してくる。

 
 乳頭再発に関しては、

 再発した時点で

 乳頭切除を追加する。

4.乳房切除術

 
 乳頭および全乳腺、

 全乳管を切除する。

以上の4つの方法が

ございます。

乳房温存手術に

分類される1と2は、

術後放射線治療が

必要になります。

一方、3と4は

術後放射線治療は

必要有りません。

変形は1と2で

激しい差はございません。

今後、乳房再建を

お考えになるのでしたら、

放射線治療をしない

3あるいは4が

選択肢に入ってくると

思います。

御自身の

大切なポイントを

どこにおくのかが

大切です。

追加手術を

極力避けたいのか、

乳房内再発を

できるだけゼロに

したいのか、

乳房温存にこだわるか、

乳房再建も

考えているのか。

答えはおのずと

見つかってくると

思います。

細かい選択肢で

悩む必要は

ありません。

大きな

自分の希望を見つけて

それを中心に

治療法を決めていけば

良いのです。

少しでもお力になれたら

嬉しいです。

これからも

よろしく

お願い申し上げます。


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