本日は、日本医師会雑誌 7月号より引用させていただきます。
順天堂医院乳腺センター 霞 富士雄先生
金沢大学乳腺科 野口 昌邦先生
杏林大学外科 井本 滋先生
和歌山県立医科大学第一外科 尾浦 正二先生
による2008年3月の対談です。
以下敬称略とさせていただきます。先生方、申し訳ありません。
「―乳がん検診体制とピンクリボン運動 その1―
霞:日本では乳がんが増えているなか、現在新聞紙上、あるいはテレビなどでピンクリボン運動が活発に取り上げられ、大きな企業もピンクリボン運動に拠金し協賛しようというムードになってきました。
ピンクリボン運動は確かに素晴らしいと思いますし、盛んになるのは良いことです。しかし、一方乳がんの専門病院、あるいは乳癌専門医としてそれを一体どうみれば良いのか、ピンクリボン運動を支える検診体制をどうするか。
野口:私はピンクリボン運動には基本的に賛成です。欧米、特に西ヨーロッパでは罹患率の増加にかかわらず、死亡率が下がっている現状があります。
ところが、日本は年間約4万人が乳がんになります。
マンモグラフィー検診は日本でも始まっていますが、検診受診者はおそらく対象女性の20%以下であり、これでは死亡率の減少に結びつきません。
厚生労働省は50%を目指していると聞きますが、欧米では検診受診率が70%を超えないと死亡率は下がらないと言われています。
そういう面では、ピンクリボン運動などで啓発してもらい、多数の女性に検診を受けていただきたいと思います。
ただ医師の立場としては、きちんとした指導者が付いてこのような運動が行われるのが一番良いと思われます。」
私のブログやホームページが、皆様の乳がん検診を受ける一つのきっかけになれますように、あの手、この手でみなさまに情報提供してまいります (^o^)
今日もとっても暑いですが、もし みなとみらいにお越しの際には、かながわ乳がん市民フォーラムにお越し下さいね。
みんな一人ではないんだよ。
ひとりでがんばりすぎないでね。
というメッセージを私たちスタッフから皆様へお送りいたしますからね。
また、本日のフォーラムに関して改めて御報告いたしますね (^^)/