横浜労災病院腫瘍内科 有岡 仁先生のお話の続きです。
アンスロサイクリンを使用した化学療法はCMF療法と比較して、再発率を10年で4.7%改善させ、生存率を4.5%改善させることにエビデンス(根拠)が得られていますが、このアンスロサイクリン系には嘔気、嘔吐、心臓の障害、血管痛などがあります。
そこで副作用ができるだけ少ない方法として、現在AC療法(アドリアシン、エンドキサン)と同等の効果が得られる方法で、TC療法(タキソテール 75mg/m2 、エンドキサン 600mg/m2)の3週おき4回投与が注目されつつあります。
また現在確認中のお話とのことでしたが、
骨転移したがん患者様の骨痛を抑えるビスホスホネート剤であるゾメタに腫瘍を抑える働きがあるかもしれない、そうです。
今、病院内で緩和ケアに関するアンケートを行って、医療スタッフたちの緩和ケアに関するdataをまとめています。
近々このデータを元に、緩和ケアをもっともっと広めていくために、川崎地区の勉強会で発表したいと思っています。
そしてさらに、全国に向けてもがん患者様における緩和ケアの必要性をもっともっと訴えていきたいと考えています