乳癌検診応援ブログ
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データの信憑性

2016年06月08日
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最適な治療を見つけるためには

困難を伴います。

タキサン系薬剤を含んだ

治療をおこなったときの

生存期間中央値は

肝転移のみの症例、

肝を含む

他の臓器転移症例では

それぞれ

22-27ヶ月、

9-14ヶ月であった。

 

選択された

乳癌肝転移症例に対して

施行された

肝切除の

5年生存率は

27-61%であった。

 

いずれの報告にも

選択バイアスが

あることを

考慮すべきである。

 

選択バイアスとは

対象となる集団を

選ぶときに、

知らず知らずのうちに

意図が

介入してしまうことを

言います。

 

つまり

まったくの

ランダムな結果ではなく、

誰かの想いや

意思が介入して

データが正確でなくなって

しまうことです。

 

具体的には

抗がん剤を開始しようと

思ったけれど

体力的に厳しく、

命が短いと判断された

患者様に

抗がん剤は

結果的に

おこなわなかった。

 

つまり本来は

抗がん剤治療を

おこない

早期に

命を落としたかも

しれないかたを

データ蓄積の対象から

外してしまう。

 

このことによって

抗がん剤投与を

おこなった方々の

生存率が向上して

見えることです。

 

データには

様々な裏側の側面も

あります。

 

鵜呑みにせずに

少しだけ

データの信憑性を

考えてみることも

大切なのです(*^_^*)

 

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(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)

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