手術がムダであるという考え方は
昔の話になりつつあります。
古典的な見解としては、
遠隔転移を伴う乳癌における
積極的な局所療法の利点はなく、
腫瘍の生物学的特性に合わせた
全身的な薬物療法を行うことが
より重要であり、
原発巣切除は
患者のQOLの維持に
局所が問題となる場合においてのみ
考慮されてきた。
しかし最近の
メタアナリシスでは
遠隔転移があっても
原発巣を
外科的切除した症例において
良好な結果を得られたとの
報告が蓄積され、
外科的切除の適応が
見直されている。
もちろん
まだまだ結果が
出そろっているわけでは
ありません。
しかし
「転移があるから
手術は諦めてください。」
という時代では
無くなっていく
かもしれません。
病気の状況を把握し、
患者様の体調を見極め
手術が適切かどうかを
しっかりと判断していかなければ
なりません。
外科医は
むやみにメスを
握るべきでは
ないのです。
患者様の身体のこと、
患者様の心の中、
患者様の夢や希望、
ご家族の想い、
あらゆるものを
考慮に入れて
治療方針を
決定していくのが
外科医の大切な役目です(*^_^*)
【関連記事】
(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)
メルマガにご登録されますと
私、高橋保正からの
応援メッセージを毎朝お届けします。
こちらからどうぞ↓↓
在宅ホスピス医のブログは
こちら
→ http://yasumasatakahashi.com
「末期がん」と言われてもあきらめないで
ご相談はこちらから(*^_^*)
→ https://blog.smile-again.net/soudan