乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

がんを消し去る。

2015年10月26日
441PV

もし実現可能であれば

がんが

身体の中から

消えて欲しい。

患者様と

日々御一緒の時間を

過ごす中で

心から思うことです。

でも

現実は

なかなかうまく

行きません。

完全に

がんを消し去るとは

一体

どういうこと

なのでしょうか?

完全に

がんが消失する。

つまり

顕微鏡で見て

完全にがん細胞が

消えている状態を

病理学的完全奏効

と言います。

英語では

pathological

complete

response

略して

pCR(ピーシーアール)

と呼びます。

術前化学療法で

pCRが得られた症例では

non-pCR

すなわち

pCRでなかった症例と

比較して

無病生存期間(DFS)

全生存期間(OS)

が良好であった。

(NSABP B-18,27の論文結果)

pCRが得られた症例では、

5年生存率の有意な上昇を

認めた。

(Aberdeenの論文結果)

今までおこなわれた

術前化学療法の

統合解析では、

Her2

トリプルネガティブタイプでは

pCR症例は

non-PCR症例と比較して

予後が良好であった。

一方で、

ホルモン陽性乳癌では

一定した見解が

得られていない。

pCRの

予後予測因子としての

意義は

悪性度の高い

サブタイプにおいて

その重要性は増すが

現時点では

確立していないと

結論されている。

HER2タイプの

術前治療である

NeoALTTOにおいても

化学療法薬に

抗HER2薬を

2剤併用することにより

有意に

pCR率は上昇したが、

期待された

予後の改善は

認めなかった。

pCRが

得られた症例では

比較的良好な予後が

期待できるが

高いpCRが期待される

化学療法レジメンを

選択しても

疾患全体で

必ずしも

再発率の低下に

つながらないと

考えられている。

このように

乳がんの患者様において

完全に

がんが消える

可能性はあります。

手術前に

抗がん剤治療を

ご提案された時には

動揺せずに

じっくりと

その目的を理解し

副作用も理解し

積極的に

取り組んでいくことが

大切なのです。

まずは

ご自身が今

どのような状態にあり

どのような治療を

必要としているのかを

しっかりと

把握することも

重要です。

そのためには

主治医の先生に

遠慮無く

質問できる

患者力を鍛えることが

必要なのです。

(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)

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