HER2陽性と言われた
乳がんの患者様には
最近は少しずつ
武器が増えてきました。
武器を
すべて使い切るのが
良いのか、
あるいは
きちんと選んで
使用した方が
良いのか。
戦略をきちんと
練らなければ
勝利をつかむことは
できません。
今日も
HER2陽性の患者様の
手術前の治療について
考えていきましょう。
HER2陽性原発乳癌に対して
術前化学療法をおこなう場合
化学療法薬と抗HER2薬の
併用は勧められるか?
化学療法薬とトラスツズマブの
併用は勧められるが
化学療法薬とトラスツズマブに
他の抗HER2薬を併用することは
勧められない。
化学療法薬と、
作用機序の異なる別の
抗HER2薬との併用、
さらには
化学療法薬プラス
抗HER2薬の2剤併用
(dual blockade)
の効果が検討されている。
試験の結果、
化学療法薬プラス
dual blocadeにより
化学療法薬プラス
トラスツズマブよりも
高いpCR率が
得られることが
期待される。
しかし
Neo-ALTTO
では
dual blockadeで得られた
pCR率の上昇は
無再発生存率および
生存率の向上に
つながらず
pCR率の増加によって
予後を改善するという
結果は得られていない。
HER2陽性の患者様に
使える武器は
今のところ
すべてを同時に
使えばいいという
わけではありません。
きちんと順序だてて考えて
しかも
日本国内で
保険適応があるかどうかを
考慮して
主治医の先生と
決定していく必要が
あります。
乳がんは
ひとつの病気を
意味するのでは
ありません。
様々なタイプが
存在します。
様々なタイプの
乳がんに対して
治療を決めていくのが
大事。
そして
様々な性格の
患者様ごとに
ふさわしい治療を
選んでいくことが
大事なのです。
乳がんの治療を
選ぶと言うことは
人生の選択肢を
自分で選んで
決めて行く、
ということでも
あるのです(*^_^*)
「HER2陽性の術前治療」
→ https://blog.smile-again.net/324
pCRとは・・・
「がんを消し去る。」こと
→ https://blog.smile-again.net/310
(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)
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