本日は
LH-RHアゴニスト、
ホルモン治療の注射薬
について
考えてまいりましょう。
ホルモン治療の
内服薬と注射薬。
どちらかだけで良いのか
あるいは
どちらも
おこなった方が良いのか。
数々の
ご不安のお問い合わせが
ございます。
今日からの学びで
少しでもその疑問に
お答えが出せたら
嬉しいです。
まずは
なぜ
LH-RHアゴニスト
と呼ばれる
卵巣の働きを抑える
お薬が
注目されたのか、
その理由について
学んでいきましょう。
閉経前ホルモン受容体陽性乳癌
においては
卵巣由来の
内因性エストロゲンレベルを
低下させることが
重要である。
NSABP B-30では
術後化学療法によって
閉経となった患者が
そうでない患者と
比較して
生存率、
無病生存率、
ともに
有意に予後が改善した。
このことから
化学療法による
卵巣機能抑制が
予後に影響している
可能性が
示唆された。
卵巣機能抑制の
方法としては、
卵巣摘出術、
放射線照射による
卵巣機能廃絶がある。
しかしこれらには
手術による身体への負担
放射線によって
新たながんが発生する二次がん
などの副作用がある。
そのため
機能を元に戻すことができる、
つまり可逆的な
卵巣機能抑制作用を持つ
LH-RHアゴニストによる
薬物療法が
主流となっている。
乳がんの
一番の予防方法は
卵巣の働きを止めて
閉経状態に
することなのです。
しかし、
生理を止めることで
更年期症状や
骨粗鬆症などの
副作用も見られます。
ですから
すべては
バランスを考えながら
治療方法を
見つけていかなくては
なりません。
【ホルモン治療の疑問シリーズ】
タモキシフェン
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(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)
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