乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

カテゴリー3の石灰化の精密検査

2015年11月26日
2177PV

ミルクさまから

ご相談を

いただきました。

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いつも乳がんサイトを見て

勉強させてもらっています。

今回、

市の乳がん検診

マンモグラフィで

カテゴリー3

不明瞭な集簇性の石灰化

で再検査となり

乳腺外科で診察を

受けてきました。

マンモは2年前までは

3回毎年受けており、

異常なしでした。

病院でのマンモグラフィーと

乳腺エコーの

診察の結果、

砂のような

たくさんの細かい点の

石灰化をみながら、

見たかぎりでは

マンモトームを

やるまではなく、

半年後にまた

どうなるか

見てみましょうという

診断でした。

私は

細胞診ぐらいは

やるのかなーと

思っていたのですが…。

というのも、

私の母と、

ふたりの姉(ともに40代)が

乳がんで手術をしているので、

私もがんになると思っており、

できれば早いうちに

白黒はっきり

させたかったからです。

そこで先生に

質問なんですが、

本当にこのまま

経過観察で

いいのでしょうか?

それとも

マンモトームをしてもらえる

別の病院で

診察してもらった方が

いいのでしょうか?

ご回答よろしく

お願いいたします。

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高橋です。

ミルクさま。

ご相談を

ありがとうございます。

カテゴリー3の石灰化

に関するご相談ですね。

無料小冊子にも

書いてございますが、

通常は

カテゴリー3の石灰化で

明らかな悪性を

疑う所見がなければ

約3ヶ月後に

石灰化の大きさや形や分布

をチェックし、

変化が無ければ

6ヶ月 というように

時間の変化を確認するのが

一般的です。

マンモグラフィーで

“カテゴリー3ですよ”

と言われた方に

見られる石灰化は、

もし悪性のものだとしても

low grade malignancy、

すなわち悪性度が低く、

短期間で進行・転移する可能性は

低いためです。

カテゴリー3の石灰化、

といわれたら

私たち乳腺外来担当医は、

以下のように対応します。

まずは

乳腺エコーにより

精密検査を行います。

そして、

<1>石灰化を伴うしこり(腫瘤)を認めた場合、

   針生検により確定診断をつけます。

<2>石灰化を伴うしこりを認めない場合には、

   石灰化の分布と形状で再検討します。

・集ぞく微小円形
   3-4ヶ月後マンモグラフィー再検査

・集ぞく淡く不明瞭
   3-4ヶ月後マンモグラフィー再検査であるが、
   針生検も考慮

・多形性不均一あるいは区域性微小円形
   マンモトーム

ミルクさまの

おっしゃる通り

今、ただちに

悪性かどうかを

判断するためには

マンモトームという方法で

石灰化部分を針で吸引し

顕微鏡でチェックする方法が

ございます。

しかし、

マンモグラフィーで

石灰化が淡い場合には

マンモトームで

しっかりと狙い打ちできず

不正確な検査に

なってしまいます。

ですから

その場合には

時間をおいて

石灰化が明瞭になってから

マンモトームを

おこなうのです。

不正確な

マンモトームを

おこなって

「大丈夫です。」

と言われても

果たしてそれで良いのか。

3ヶ月や6ヶ月後に

石灰化を再確認し

明瞭になってきてから

マンモトームを

おこなった方が

確実かもしれません。

ご家族さまの乳がんを

考慮すると

3ヶ月後ぐらいに

もう一度

マンモグラフィーを

ご確認いただいた方が

良いかもしれませんね。

主治医の先生にも

早めにもう一度

ご相談してみてくださいね。

また

ご不安な時には

ご相談くださいませ。

応援しています(*^_^*)


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