閉経後の
ホルモン感受性のある
乳がん患者様には
再発予防のために
アロマターゼ阻害薬を
内服していただきます。
その根拠について
お伝えしていきたいと
思います。
先生に
処方していただいた
お薬のことを
もっと
知っておいて
いただきたいから。
ATAC
と
BIG 1-98
による研究により
タモキシフェン5年
と
アロマターゼ阻害薬5年
の比較を統合した
メタアナリシスの結果では
アロマターゼ阻害薬は
タモキシフェンと比較し、
再発を23%減少させた。
しかし
乳癌による死亡を
減少させることは
できなかった。
以上の結果より
術後治療として
タモキシフェンよりも
アロマターゼ阻害薬の
5年投与が推奨される。
ただし
アロマターゼ阻害薬による
有害事象が強い場合には
タモキシフェンへの変更も
可能である。
このように
まずは
再発を防ぐ目的で
閉経後の患者様には
アロマターゼ阻害薬を
最初に選択する時代が
やってきたのです。
また明日も
少しずつ
知識を
増やしていきましょうね。
ホルモン治療に関する記事は
こちらです。
「タモキシフェン5年か10年か」
→ https://blog.smile-again.net/336
「なぜ卵巣の働きを抑えるの?」
→ https://blog.smile-again.net/337
「ホルモン治療の内服と注射について」
→ https://blog.smile-again.net/340
「抗がん剤で閉経」
→ https://blog.smile-again.net/342
「閉経前か閉経後か」
→ https://blog.smile-again.net/345
「タモキシフェンからアロマターゼ阻害薬へ」
→ https://blog.smile-again.net/346
「閉経の判断基準」
→ https://blog.smile-again.net/348
「閉経前乳癌へのアロマターゼ阻害薬」
→ https://blog.smile-again.net/351
「閉経期におけるアロマターゼ阻害薬」
→ https://blog.smile-again.net/352
「慌てないでアロマターゼ阻害薬」
→ https://blog.smile-again.net/353
(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)
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