乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

異型乳管過形成の対応

2015年06月10日
329PV

ともさまから、

ご相談をいただきました。

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乳がんの基礎知識を

読ませていただいています。

そこで質問なのですが、

先日「異型乳管過形成」と診断され

手術日を決めました。

しこりは大きく

下内側4分の1の切除で、

がんの確定診断をしないまま

手術をしてしまっていいものなのか

不安を感じています。

お忙しいかと思いますが、

どうか教えてください。

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高橋です。

ともさま。

ご相談ありがとうございます。

異型乳管過形成の対応は

確かに難しいのです。

いわゆる前癌病変と

言われておりますので、

経過をみていって

乳がんになってから手術をするか

乳がんになる前に切除してしまうのか、

患者様とご相談のうえ

決めていくしかありません。

もちろん乳がんになる前に

あやしいところを

切除してしまうという考え方にも

納得はできますが、

傷が身体に残ってしまいます。

それを加味した上で、

とも様が納得できる方法を

選んでいただくしかないのです。

前癌病変である異型乳管過形成は

そのままずっと

変わらないかも知れませんし、

ある日、

超早期がんである非浸潤がんに

なるかもしれませんし

一気に

浸潤がんという転移能力をもつ乳がんに

なってしまうかもしれません。

もちろん考え方としては

マンモトームや

VACORA(超音波ガイド下吸引組織診)といった

太い針での針生検を

もう一度おこなって

確認をするという方法もあります。

でも針が太くても、

怪しいところの一部しか

針ではとれませんので、

結局は手術で

ある程度の範囲を切除して

全体を確認することの方が

安全なのかもしれません。

是非、とも様が

納得できる方法を

お選びくださいませ。

ご不安でしたらもう一度

主治医の先生とお話をするのを

ためらってはいけません。

納得してから治療を受けないと

あとで後悔することになります。

応援しています。


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