乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

甲状腺機能亢進症と乳がん

2015年06月11日
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かずみんさまから、

ご相談をいただきました。

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はじめまして。

先日、細胞診の結果が出て、

乳がんと診断されました。

その後、針生検をし、

硬がんと言われ、

最終的には

トリプルネガティブ乳がんと

診断されました。

その後、骨シンチ検査をする

予定だったのですが、

甲状腺機能亢進症であるために、

ホルモンの値が分からないので

甲状腺専門医に診てもらうように言われ、

違う病院で検査をしました。

ホルモンの値は問題なかったのですが、

骨シンチ検査は

まだしない方が良いと言われ、

治療が出来ない状態でいます。

骨シンチ検査は

治療をはじめる前に

必ずしないと

いけないのでしょうか?

がんの宣告だけされて、

時間だけが過ぎて行き

不安が募るばかりです。

子供も小さく

少しでも近い病院を

選んでしまった事が

間違いでしょうか?

相談出来る人もおらず、

ネットで調べても分からずに、

質問させて頂きました。

宜しくお願いします。

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高橋です。

かずみんさま。

ご相談ありがとうございます。

甲状腺機能亢進症では

CTの際に

造影剤を投与することは

禁忌とされています。

骨シンチに関しては

特に禁忌ではありませんが

甲状腺機能の状態によって

先生が

行わない方が良いと

判断されたのでしょう。

乳がんの治療前に

骨シンチまでをおこなうことは

一般的ではありません。

骨シンチがなくても

乳がんに対する治療は

開始できると考えます。

検査の結果を

すべて拝見したわけでは

ありませんから

何か理由があって

先生は

治療をお待ちになっているのかも

しれません。

例えば

甲状腺機能が十分に

落ち着いていなければ

手術はできません。

抗がん剤治療も

体への負担が大きいですから

安易に開始すべきでは

ありません。

私の患者様においても

甲状腺機能が落ち着くまでの

二ヶ月間

ホルモン治療のみで

手術を待機していただいた

患者様もいらっしゃいます。

トリプルネガティブ乳がんだと

ホルモン治療の感受性が

ありませんので

その選択肢を

選ぶことが出来ません。

きっと先生は

様々な選択肢を悩まれた結果

「今は待ちましょう。」

とおっしゃっているのだと

考えます。

どうしても

ご不安であれば

主治医の先生に

「早めに治療をすることは

 できないのですか?」

と純粋に

お聞きになってみて

くださいね。

疑問点は

こわがらずに

素直に聞いてみて

くださいませ。

先生が

丁寧に教えてくだされば

それで良いですからね。

そうでなければ

また今後のことを考えましょう。

勇気を持って

お聞きになってくださいね。

応援しています(^^)/


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