乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

ホルモン治療と、うつ症状

2015年05月11日
379PV

ゆうこさまから、

ご相談メールをいただきました。

***************************

昨年右乳がん手術後、

現在ホルモン療法中です。

放射線治療のあと、

すぐにゾラデックスとタスオミンを

開始しました。

1か月半ほどで副作用が出始め、

更年期症状のうつ症状が強く、

一旦中止をしました。

1か月ほどで徐々に状態がよくなり、

安定してきたので、

ホルモン療法を再開してみましょう

という事になり、

両方開始するとまた

副作用が強く出ると困るのでと、

ゾラデックスのみ再開しました。

再開して6か月になります。

ただ、精神的な面は

今回は大丈夫なのですが、

体がしんどく、関節痛や、

特に首肩こりが異常で

体を動かす気になれません。

全てゾラデックスの副作用かは

わかりませんが、

治療前とはやはり違います。

主治医に言ったところ、

次はタスオミンに変えてみようか

という話になりました。

主治医にゾラデックスとタスオミンと

どちらが効果があるのか質問したところ、

どちらも同じくらいとのことでした。

そこで先生にもお聞きしたいのですが、

この2つの効果は同じくらいなんでしょうか?

また、やはりどちらか単独よりは

両方の方が効果あるのでしょうか?

それから、タスオミンなのですが、

CYP2D6の検査もしたんですが、

低下という判定でした。

主治医はタスオミンを開始する際は

量を増やすと言っていました。

CYP2D6の検査は

有効なのもなのでしょうか?

すみません、最後に、

ホルモン療法の副作用緩和として

有効な漢方薬はどのようなものでしょうか?

長々と申し訳ありません。

宜しくお願い致します。

****************************


高橋です。

ご相談ありがとうございます。

ホルモン療法の副作用が

おつらいのですね。

たくさんのご不安が

伝わってきます。

少しでも

お力になれましたら

幸いです。

日本乳がん学会ガイドラインでも

卵巣機能抑制のゾラデックス単独での

効果は認められておりません。

現在のガイドラインに沿った治療方針としては

タスオミンなどのタモキシフェンが中心で

さらに卵巣機能を抑制を追加するかどうかは

主治医と相談、という形です。

CYP2D6に関しては

まだ方針についての結論は

確定しておらず

先生ごとに対応方法は

異なると思いますが、

タスオミンの増量は40mgまでは

保険の範囲内で可能です。

更年期症状は

加味逍遥散 かみしょうようさん

女神散 にょしんさん

などが有効です。

即効性があるわけでは

ございませんので

二、三ヶ月お試ししてみてください。

私の患者様も

更年期症状はこの漢方薬の

どちらかで少し

落ち着く場合が多いです。

ホルモン治療は

要するに

卵巣機能を抑えて

ホルモンの産生を減らすのか、

あるいは内服薬で

今あるホルモンが

乳がんの栄養にならないように

邪魔をしてあげるか、

あるいは両方ともおこなうか、

のどれかです。

お身体にあった治療を

先生とご相談し選んで

継続なさってくださいね。

応援しています(^_-)-☆


メルマガでは

私、高橋保正からの

メッセージを毎朝お届けします。

こちらからどうぞ↓↓


乳がん無料小冊子プレゼント

ご相談はこちらから(*^_^*)

→ https://blog.smile-again.net/soudan