乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

腫瘍マーカーが気になる。

2015年05月26日
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くるみさまから、

ご相談メールをいただいております。

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突然すみません。

母が乳がんなのですが、

術後の腫瘍マーカーの値が、

NCCST439が120あります。

CA15-3は基準値です。

現在抗がん治療中ですが、

転移が疑われるのでしょうか。

術前よりは下がったのですが。

主治医は特に何も言っておりませんでした。

気になってしまい、

こちらでお伺いしてみようと思いました。

宜しくお願いします。

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高橋です。

くるみさま。

ご相談どうもありがとうございます。

お母様のことが

とてもご心配なのですね。

お気持ちとても良く分かります。

がん細胞が産生したり、

がん細胞に反応する物質を

腫瘍マーカーと言います。

少量の採血で検査します。

乳癌の腫瘍マーカーとしては、

CA15-3, CEA, NCC-ST-439, BCA225

などがあります。

NCC-ST-439は

50歳以上の女性の基準値は4.5U/ml

49歳以下の女性の基準値は7.0U/ml

です。

胃がん、大腸がん、膵臓がんなどの

消化器がん、

そして乳がんなどで

異常値が見られることがあります。

ただし

慢性肝炎や肝硬変でも

異常値がみられる場合があります。

腫瘍マーカーは

早期がんでは異常値にはならず、

転移があっても

異常値を示さない場合があります。

あくまでも癌の補助的な検査ですが、

異常値を呈する場合には、

この数字を参考に治療を進めて行きますので、

とても大切な検査です。

特に手術や治療前に

腫瘍マーカーが高い値を呈している場合には

手術や治療後に

下降していくかどうかが

治療効果の判定に重要です。

手術前に高値であったなら

手術や治療により

徐々に下がっていくことが

一般的です。

もし実際に

下降傾向であれば

特に問題にならないと

考えます。

今後の治療により

さらに下降傾向を続けるならば

治療は有効と判断します。

また今後

もし上昇傾向になれば

CTや骨シンチなどを用いて

再発の場所を

突き止めることになります。

今は治療の真っ最中。

ご心配なさらずに

治療をしっかり継続をなさって

くださいね。

何か疑問点があったら

主治医の先生にも

勇気を持ってお聞きくださいね。

くるみ様、お母様を

これからも応援しています(*^_^*)


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