乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

胸の痛み

2008年05月03日
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胸が痛いときには、いろいろな病気が考えられます。心臓が痛い狭心症や心筋梗塞や心膜炎、胃液の逆流による逆流性食道炎、その他肋間神経痛や帯状疱疹の可能性もあります。
乳房の痛みは、大部分は月経周期に関連して起こることが多く、ほとんどの場合乳癌との関連はありません。ただし、乳癌の患者さんで痛みを訴えて受診される方が5%ほどいらっしゃると言われており、完全に安心というわけではありません。
ちなみに乳腺の検査をする最適な時期は生理開始後10日目前後です。ご心配な方は、この時期に乳腺外科を受診されてください。
今は、風邪がはやっていて、みんな腹痛と下痢と嘔吐で病院を受診されています。連休でも皆様無理をせず、休みながら上手に休日を楽しんでくださいね。
無理して体力を落とすと、すぐに風邪のウィルスが体に入り込み熱を出し、腸の働きを低下させ、ウィルス性胃腸炎を引き起こします。
ウィルス性胃腸炎は、こまめに手洗いをすることによって予防しましょう。特に、下痢したり嘔吐した場合によく手を洗わずに家やオフィスのあちこちを触ったり、汚れた手をタオルで拭いたりすることにより、ウィルスが他の人たちに広がっていきます。
ウィルス性胃腸炎は胃腸を休ませるのが一番の治療です。体力つけなきゃといって、無理して食事をすると嘔吐、下痢、腹痛がひどくなります。
食事を食べずに、スポーツドリンクをちょこちょこ飲んで、塩分やカリウム、ブドウ糖を摂取していれば自然に体調は整ってきます。でも、尿が少なくなったりだるさが出てきた場合には、早めに病院にかかってください。脱水や電解質異常は命の危険につながりますからね。
病気は予防が大事です。早めに危険を察知して、早めに対応すれば大丈夫ですよ。
どうですか、内科の先生みたいでしょ。
こんな外科医もいるんですよ。