乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

閉経前内分泌療法 その2

2008年05月09日
309PV

渡辺亨先生の論文の一部の抜粋シリーズです。
「ホルモン受容体陽性の乳癌患者に対するGnRHアナログ(LH-RHアナログ)の投与期間は、特に高再発リスクかつ/またはHER2陽性の場合は5年間投与を選択する傾向にある。
一方、GnRHアナログの投与期間を、年数で限定するのではなく、患者の年齢に応じ本来閉経するまでの期間(time to menopause)、卵巣機能を抑え続けるという考え方も根強い。
たとえば、35歳で治療を開始した場合、本来閉経する年齢である52歳あたりまでの17年間にわたり、GnRHアナログを投与し続けるという考え方である。」
渡辺亨先生は、臨床試験によるエビデンス(データに基づいた根拠)だけにとらわれずに(もちろん重要ですが)、患者様ごとに適切な治療を判断するべき、という患者様の立場にたったご意見の持ち主でいらっしゃるので、わたしも非常に勉強させていただいております。(渡辺先生 間違っていませんよね?)
わたしの患者様で、ちょうど50歳になられるかたなのですが、GnRHアナログ5年投与が終了した方がいらっしゃいます。この方と、今後のご相談をしたところさらなる投与をご希望されましたので、現在GnRHアナログを継続しています。
神奈川乳癌治療研究会の先生方に以前の乳腺勉強会の時に、このことをお伝えし相談したところ、他の先生方もやはり患者様がご希望されれば、ご希望に沿って治療を行っていきますとのご意見でした。ただし、重要なのは「エビデンスがまだない治療である。」ことを、しっかり患者様にご理解していただくことです。それでも、患者様がご希望されたら私たちはその選択肢を尊重いたします。
ウィルス性胃腸炎。
手強いです。
今も、おなかから台風がうねっているような音が5分ごとに聞こえてきます。
でも、絶食、スポーツ飲料摂取を続けていますのでもうすぐ大丈夫になります。
皆さんから応援のコメントとメールをいただきながらがんばっております楽しい
ご心配をおかけして申し訳ありません。
ところで今、気になっている映画があります。 “相棒―劇場版―”です。
近いうちに時間を見つけて必ず映画館でみたいな、と思っています。
プライベートの過ごし方としては、映画も本も大好きです。
もちろん、日々の勉強が一番大好きですチョキ!!