医者の思い上がり、未熟さには驚かされることがあります。

―ホルモン感受性の予測因子―
池田 正先生:
抗がん剤などとも関連してKi-67というのが話題になって、論文でも触れられるようになりました。
西村先生は昔からKi-67など、ホルモン感受性の予測因子についてどのように考えていらっしゃいますか。
西村令喜先生:
一番のポイントは再現性があるかどうかと、国際的にカットオフポイントもまだ決まっていないという点です。
私どものところでは、中央値が20%ですので、20%で一応症例を分けて考えています。
ただ、BIG 1-98 試験では試験に入った症例の中央値が11%ということでしたので11%で切っていました。
今度のSt.Gallenでは15%と30%、265例の症例を5%刻みでみて、15%と30%で一番予後の有意差がついたというフィンランドの論文が根拠となっています。
一般的に、
内分泌療法が効く症例はKi-67が低い症例が多く、
化学療法が効く症例はKi-67が高い症例が多いので、
どのようにthresholdを設定するかという点では、対象となる臨床試験で当然変わってくると思っています。
yasuu注釈:
カットオフポイント(その値以上を陽性、以下を陰性とするポイント)
中央値(有限個のデータを小さい順に並べたとき中央に位置する値)
St.Gallen(ザンクトガレンカンファレンス)
Threshold(閾値、カットオフポイントと同義)
座談会「TEAM試験後の内分泌療法の位置づけと今後について」
池田 正先生(帝京大学医学部 外科学講座)
岩瀬弘敬先生(熊本大学大学院 乳腺・内分泌外科)
紅林淳一先生(川崎医科大学外科学(乳腺甲状腺))
西村令喜先生(熊本市民病院 乳腺内分泌外科)
穂積康夫先生(自治医科大学付属病院 乳腺・総合外科)(五十音順)
“乳癌の臨床” vol.24 2009.5 篠原出版新社 より抜粋引用

Ki-67に関してはご質問もいただいております。
まだわかっていない部分が多く、ひとつの手がかり的な数字としてお考えになっていただいて良いようです。
また有意義な情報を見つけておきます。
今日は“緩和ケア勉強会”を院内で開催しました。
本日の勉強会ではテーマに“告知”を取り上げました。
他の施設でがんの告知を突然受け、
進行がんであることから、
事実上投げ出された患者様、御家族様の心と体のケアについて、
私がご説明しみんなで話しあうという形式をとりました。
参加スタッフみんなが、告知に関して一生懸命に議論を交わしてくれました。
告知を受ける患者様、ご家族様のお気持ち。
そして、告知をされた瞬間の悲しみ。
それから、ご自宅に戻ってからの皆様の苦しみ。
少しでも病院スタッフがお力になれるようにするには、
何が必要か。
みんなで考えました。
緩和ケアに限らず医療者に求められていることは、
患者様、御家族様お一人お一人のニーズに答えることだと思います。
「私が、あなたにできることは何もありません。」
そんなことを言うドクターは医師失格であり、人間失格です。
自分の無能ぶりをアピールしてどうするのでしょうか?
(すいません。今日はちょっと言い過ぎていますか?)
私もまだまだ勉強や経験は足りませんが、
人として、
病院スタッフとして、
医師として、
最も大事なことは「おのれの無知を知ること。」
すなわち、
“無知の知”
であると思っています。
いいねー。
哲学っていろいろと為になる言葉があって素敵だよね!
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