乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

異型乳管過形成

2009年02月04日
540PV

最近皆様から比較的多くご質問をいただきます項目についてご説明申し上げます。
「摘出乳腺組織に異型が認められました。大丈夫でしょうか。」
というご質問です。
2008年4月19日の記事でも取り上げましたが、私の得意のスパイラル学習法で何度も取り上げることにしておりますので、ご了承ください。

「異型乳管過形成は、乳腺症構成成分の一つです。
これは異型小葉過形成とあわせて異型過形成と呼ばれています。
そして、前がん病変または境界病変とされています。
世界的に最も広く用いられている定義は、「非浸潤性乳管がんの病理診断基準の一部を有するが、これを完全に満足していないもの。」となっています。
通常は、生検後に病理学的に診断されますが、異型過形成と診断された女性の約10%が、10-15年の間に浸潤性乳管がんを発症するとの報告もあり、やはり厳重な経過観察が必要になります。
異型乳管過形成であると診断を受けた患者さんの診断後の対応については、病理医と外科医の間で十分な討議をおこなうことが必要です。
「乳がん・・私の場合」
編集顧問 聖マリアンナ医科大学乳腺内分泌外科教授 福田 護先生 
編集幹事 神奈川乳がん治療研究会代表 須田 嵩先生
インターメルク社より抜粋引用」

このように異型は、しっかりと切除を受けたあとに診断を受ければ、「よかったね不安材料はすべて切除されていますね。」となりますし、生検で診断を受けた場合には「どのように今後対応していきましょうか。一緒にご相談しましょう。」となります。
結局は、いろいろな状況を想定して、最も後悔しない選択肢を選ぶことになります。
最近よく聴いているもののひとつに、千住真理子さんのG線上のアリアがあります。
先日、神奈川乳がん治療研究会の須田 嵩先生とお話する機会があって、須田先生も千住真理子さんのバイオリンは素敵ですよねとおっしゃっていて、とても嬉しかったです。
去年は千住真理子さんの演奏会に行けませんでしたが、今年こそはと思っているところです。
素敵な曲をたくさん聴いて素敵な人生にしましょうね。
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