それでは本日は、乳がん術前化学療法の目的について考えてまいりましょう。
どんなかたでも、まず抗癌剤治療というわけではありません。
きちんと、その目的を考えないと余計な治療になってしまいます。
「野口 昌邦先生(金沢大学乳腺科):
日本は1986年に乳房温存療法を導入しました。
乳房温存療法を目的とする術前化学療法は、アメリカでは1990年代に研究をはじめ、結果が出そろって2000年頃日本でも注目されたということになります。
わたしはその当時、半年近く化学療法を行ってその間手術をしない術前化学療法は日本では受け入れられないと考えたのですが、現在はかなりの症例に行うようになっています。
尾浦 正二先生(和歌山医科大学第一外科):
術前化学療法を効果が期待できる人に行うのはよいと思うのですが、効かない人に“癌が大きいから”という理由で行っても、私は意味がないと思います。
術前化学療法の目的は、pCR(病理学的完全奏効)を得ること、すなわち治癒の確率を高めることだと私は思っています。
そのために、再発率の高い乳がんには積極的に術前化学療法を行うことになります。
野口先生:
術前化学療法の目的には、乳房温存率を高めること、そして人の体内(in vivo)にて薬剤の効果を判定するという2つがあると思います。」
乳がんと診断を受けて、すぐに手術を行ったほうが良いのか、あるいは術前化学療法を行ったほうが良いのかは、手術前の検査をしっかりとおこなって、どのようなタイプの乳がんであるかの検討を、まず主治医の先生と共に確認することが大切です。
そして、まず手術を行いましょうという場合には、きちんとその結論に至った経緯を主治医の先生とお話しじっくり考えた上で納得し、最終判断は御本人・御家族でおこなう必要があると思います。
今近くに雷がどーんと落ちました。
一瞬目の前がピカーと光ってどーんと落ちました 雷
あまりにも激しくて、一歩も外に出られません。
いずれにしても、来週の学会発表の準備で一歩も外に出られません。
それではくれぐれも雷にはお気をつけて  (^^)/